平成29年度夏季学術講習会
平成29年度本会夏季学術講習会が下記の通り開催されました。
会場 福島県立医科大学会津医療センター 3階 講義室
日時 平成29年7月2日 10時30分~16時10分
講義1 『めまい・フラつきについて』
講師 会津医療センター 総合内科講師 宗像源之先生
日常、鍼灸治療院に来院しそうな疾患や症状をピックアップして講義いただいている『ドクターGシリーズ』も今回はめまい症状を取り上げていただきました。
会津医療センターを会場にした夏の講習会は、本会の名物研修となっています。
宗像先生が準備していただいた大変資料性の高いレジュメです。
中枢性に原因があるめまいを見逃さない、がメインテーマでしたが、後半規管に原因がある場合のBPPVに著効のあるEpley法のビデオレクチャーなど、大変貴重なご講演となりました。
講義2 『COPDの鍼灸治療について』
講師 会津医療センター 漢方医学講座 准教授 鈴木雅雄先生
講義2として漢方医学講座准教授である鈴木雅雄先生(鍼灸師)からは、国内に530万人の患者があり、2020年には全世界での死亡率が3位となるCOPD(慢性閉塞性肺疾患=肺気腫など)に対して、鍼灸の効果を世界に示した研究成果のご講演でした。
鈴木雅雄先生の研究(明治国際医療大学)
http://www.meiji-u.ac.jp/blog/jukensei/12328
呼吸筋や補助筋の働きを改善することにより、COPDによる息切れなどの症状に対し著効を表すメカニズムもお話しいただきました。
来年は医療連携で、医療機関への紹介状の書き方や紹介のエチケットなどについてお話しいただきます。
講義3 『スポーツ傷害 適応の判定について』
講師 ひまわり鍼灸整骨院(福島市)
院長 箱岩義郎先生(本会副会長)
第3講義として、本会副会長で保険部長をつとめている箱岩先生より療養費取扱の最新情報をお話しいただいた後、スポーツ傷害の講義となりました。
適応の判定とは大変範囲が広いものですが、ご自身のスポーツ歴からスポーツの経験が診察の際の診療エピソード収集に役立つことや、ご自身の実際の症例を挙げて、適応の判断をお話しいただきました。