まるごとけんこうフェア 鍼灸でフレイル予防
令和6年10月20日(日)郡山保健所にて開催されましたまるごとけんこうフェアについて、アンケート集計結果と共にレポート致します。
『人生を豊かにするためにフレイルを学ぼう』とのテーマにて、郡山市健康振興財団主催のイベントで、郡山医師会・郡山歯科医師会・福島県鍼灸師会共催でブース出展致しました。
郡山医師会は『フレイルチェック(体験)』、郡山歯科医師会は『オーラルフレイルチェック(体験)』、福島県鍼灸師会は『痛くない!熱くない?鍼とお灸でフレイル予防(体験)』というコンセプトにて鍼灸体験ブースを出展致しました。
医師会・歯科医師会と鍼灸師会が肩を並べてブース出展する意義は大きく、鍼灸師の地位向上、普及・広報活動に寄与し、お越し頂いた方々へ福島県鍼灸師会の認知を広げ、フレイルを通して鍼灸の可能性を知って頂く機会となりました。
今回はコロナ後初のイベントだった為、小規模開催で会議室の半分を利用し、10時~12時半までという短い時間でしたが、37名の方々にお越し頂きました。
当日使用したアンケート用紙↓
アンケート集計結果より、お越し頂いたのは郡山市内在住で60代以上の方々が殆どでした。
このイベントを知ったきっかけは、郡山広報誌が半数以上、まるごとけんこう館やチラシを通じた方が3割ほどでした。
ご要望として、「痛みやシビレを取りたい」、「コリや疲れを取りたい」、「ゆがみや体型を改善したい」、「フレイルを予防したい」の順に多く、テーマのフレイル予防以前にお体の不調を訴える方が多い印象でした。
鍼灸を経験した事がある方は9名(18%)だけで、28名(82%)の方は今回初めて鍼灸を経験される方でした。
経験済みの方も数回程度の方が殆どで、中には、4年前の福島県鍼灸師会のイベントで初体験して以来2回目で、今回のイベントを楽しみにされて来られた方もいらっしゃいました。
鍼やお灸に抵抗感(痛い、熱いイメージ)を持つ方もお越しになり、健康相談のみで鍼やお灸の体験を断る方もいらっしゃいましたが、パイオネックスやせんねん灸太陽を実際にお見せしながら体験して頂き、痛い、熱いイメージを払拭して頂ける機会となしました。
60代以上で、フレイル予防のイベントに参加されるような健康意識の高い方々は、殆どが鍼灸経験済みかと思っていましたが、8割以上の方が鍼灸未経験だった事には驚きました。まだまだ鍼灸は身近な存在とはなっておらず、知られる機会や体験する機会も少ないのではと感じました。
身体部位や症状で気になる箇所は、首肩、腰、膝の順に多い結果でした。
その他(大腿、股関節、下腿、足底、肘、頭痛、睡眠不足など)様々な部位や症状を気にされている方々がお越しになりましたが、お体全体を診る事が出来る鍼灸なので、こういった健康イベントに参加される方々の様々なお悩みにお応えできる事を実感致しました。
通院の有無や既往歴を確認した所、殆どの方が現在通院中で、様々な疾患をお持ちでした。
お越しになられた方々はお体に不調を抱え、不安な日々を過ごしておられ、フレイル予防をきっかけに少しでも健康的な毎日を送りたいとの想いから鍼灸体験にお越し頂いたのではと考えました。
健康相談や鍼灸体験により、より良い日常を送るために鍼灸院に通う事や鍼灸師が関わる事が有益である事が少しでも伝われば良いなと感じました。
また、鍼灸治療を行う事でフレイルや疾病の予防にもなり、症状の進行や減薬にもつながる事を少しでも多くの方々へ伝えていく必要性を感じました。
反省点として、参加者の方から市内の鍼灸院一覧が欲しいとの要望にお応え出来なかったので、次回は準備して参加したいと思います。今後も福島県鍼灸師会広報委員として、鍼灸の普及活動に尽力したいと思います。
ご参加いただいた方々↑左から齋田先生、太田先生、三村、品川先生、渡邉先生
前列:鈴木先生、橋本さん